あすみが丘の四季

冬ー庭に来る鳥

あすみが丘4丁目にある我が家の庭の餌場が冬鳥で賑やかです。メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、たまにはウグイスもやって来ます。 もちろん、スズメもたくさんやって来ます。

メジロはミカンの半切りが大好物です。しかし、ミカンが好きなのはメジロだけではありません。ハトほどの大きさのヒヨドリもミカンが大好きです。 ミカンの半切りを枝に刺したり、割り箸に刺しておいて置くと殆どがヒヨドリに食べられてしまいます。籠でガードしたりしましたが、なかなかうまく出来ません。そこで考えて、写真のように枝から小さな籠をぶら下げて、その中にミカンを入れてみました。小さなミジロはそこに留まって食べることが出来ますが、 大きなヒヨドリには足場が不安定で留ることが出来ず、メジロだけがご馳走を楽しんでいます。


メジロ

杭の上に作った餌台にはアワとヒマワリの種を置いてあります。シジュウカラとヤマガラはヒマワリが好物です。ヒマワリの種は硬いので、少し割ってやると良く食べます。 昨年の夏は庭木に架けた巣箱でシジュウカラが子育てをしました。

スズメはパン屑とアワが好きですが、今年はまだ集まってきません。他に餌があるのでしょうか?

ヒヨドリは雑食性でアワもパン屑も食べますが、ミカンが一番好きなようです。餌がなくなると、小粒のアワを不味そうに食べています。


ヒヨドリ

餌場はダイニングの横にあり、食事をしながら観察をしています。添付した写真は望遠レンズをつけたデジカメで撮影しました。餌場は、観察しやすくて小鳥が留まりやすい落葉樹のモクレンです。

白い顔に黒い帽子と襟、茶色のスーツとグレーのコートを着たヤマガラはなかなか粋です。青みがかったグレーに白い頬っぺたのシジュウカラは愛らしい。ギャーギャー鳴いて、餌を横取りするヒヨドリは憎らしげですが、よく見ると可愛い目付きですね。緑がかったグレー、いわゆる鶯色のウグイスはなかなか写真が撮れません。


ヤマガラ


シジュウカラ

あすみが丘には小鳥がたくさんいます。観察してみませんか。(T.T.)

春ーカタクリの花

春の花の季節は梅から始まりコブシや桜などの大型で華やかな競演が続きますが、その間にも土気・あすみが丘地域の谷津の斜面には小さな野草がひっそりと可憐な花を見せてくれます。

3月の最終の土曜日に昭和の森公園に”カタクリの花”を見に出かけました。同じ日の午前中には東京の靖国神社や千鳥が淵の桜は満開で大変な人出であるというニュースをTVが報じていましたが、 創造の杜公園やここ昭和の森公園の桜は未だチラホラの2,3分咲きでした。その代わり、第2駐車場から右の谷へ降りてゆく小道には”カタクリの花”の案内板が所々に出ており、私達と同じように”カタクリの花”を愛でにやってきた人の姿が三々五々見かけられました。

昭和の森公園では村田川の源流の一つである下タ田池の先の谷津田を菖蒲園として巧く公園化していますが、その谷の斜面に2箇所ほど”カタクリの自生畑”が縄で囲って保護育成されています。

カタクリの斜面
カタクリは湿気を帯びた谷地の斜面を好む

密生するカタクリ
種の散乱で繁殖するため密集して自生する

カタクリが密集して自生する場所は訪問者に踏み荒らされないように縄張りで囲んで保護されていますので、デジカメでの接写は中々難しくて苦労しました。下の写真は自生畑に入って踏み荒らさないようにしながら最大限の努力をして撮ったものです。

カタクリの接写
カタクリの接写

毎年カタクリの花の最盛期には自然保護と説明を兼ねた指導員さんが何人か2箇所の自生畑に待機しておられます。その指導員さんの話によりますと、カタクリが花を咲かせるのは種が撒布されてから7年から8年ほど成長過程を経ないといけないそうです。種の撒布は自然に飛び散ったり、蟻に運ばれることもあるそうです。そのため何かの拍子に一旦ある場所に自生するとその場所の近辺に密集して繁殖するそうです。

下の”カタクリの一生”というイラスト説明図は、指導員さんが持っておられた説明用パンフレットをお許しを得てデジカメで撮らしたもらって掲載したものです。


カタクリの一生

夏ー様々な帰化野草

水辺の郷公園から小山町、板倉町、大椎町の辺りの小道を歩くと脇や空き地には戦後嫌われ者になったアメリカからの帰化植物のセイタカアワダチソウの若芽と昭和の終わり頃から増えてきたといわれる地中海由来のナガミヒナゲシの赤い花がたくさん見られます。タンポポは在来種でなく、全てセイヨウタンポポでした。

いま穂を出しているイネ科の植物は多く、素人には覚えきれないものですが、その中で、よく見かけるイヌムギ、カラスムギ、ネズミムギ、カモガヤは帰化植物であることを知りました。

このほかに、ハルジオン、オニノゲシ、オオイヌノフグリの花がよく見られました。マツヨイグサ、ヒメジョオンも咲き始めが見られました。これらはいずれも帰化植物です。幕末から、ヨーヨッパからの荷物の詰め物として入ってきたといわれるシロツメクサ(クローバー)とアカツメクサは何処にでもありました。

昭和の森ではカントウタンポポが残っており、比較的に従来の生態系が保たれている様子です。ただ、シロツメクサ、アカツメクサは公園内でも一杯でした。

このように路傍や空き地は帰化植物に占領されている感がありますが、秋のセイタカアワダチソウのように背が高くはびこっていないのが救いです。

シロツメグサとアカツメグサ
シロツメグサとアカツメグサ

ハルジオン
ハルジオン

ナガミヒナゲシ
ナガミヒナゲシ

オニノゲシ
オニノゲシ

コマツヨイグサ
コマツヨイグサ

イヌムギ
イヌムギ

秋ー錦秋の季節

秋になって先ず目につくのは創造の杜公園のヒマラヤ杉の紅葉でしょう。この時期は池の水までが色付いている。


創造の杜の紅葉

街路樹
街路樹の色付き

街路樹の並木も秋の装いで人々にこれから迎える冬の準備を促しているようです。

トンボ
池のトンボ

勿論、池のトンボも次の世代に引き継ぐ準備を始める。

秋の花
秋の花

田圃の土手の草花も一年の終わりの生を華々しく競っている。