第2章 データの入力

2.1 EXCELのデータ

データ内部の仕組み:
データは「数値」「文字」「式」の3種類しかありません。小数数値・日付・時刻・曜日や分数等もすべて数字です。表示する時に表示形式を変えて、それなりの現れ方をしていまます。  
表示されるデータの種類:
『数値』は整数、小数点数値、分数、指数、日付・時刻 、
『文字列』は半角英数字、全角英数字、全角漢字等 、
『数式』は先頭はがはいります。四則演算、関数等で計算します。また式だけではなく、計算結果(数値や文字列)も内部に持っています。
文字列の順番:
ソートする場合、頭文字から比較します。もし同じ文字列で文字数が少ない方が小さいとみなします。 (例)「山田」「山田太郎」なら「山田」の方が小さいと判断します。
混合文字列の順番:
数値と文字列を混合してソートした場合は、数値の方が小さいと判断します。

2.2 データの入力

入力の基本操作:
アクティブセル(黒四角で囲まれたセル)に入力できます。また、数式バーからも入力できます。
データ入力完了方法 :
Enter,Tab、→、←、↓、↓のいずれでも行えます。マウスで別のセルを選択しても可能です。
入力後のアクティブセル:
Enterは下のセルに移る、 Shift+Enterは上のセルに移る、Tabは右のセルに移る、Shift+Tabは左のセルに移る。また矢印キーは矢印の方向のセルに移ります。
数値の入力:
+-% , を含めて見えるままに入力する。分数は/を使う。
桁数が大きい場合は指数(10のn乗)で入力できます。10はEで入力します。例えば、5000は5e3として入力する。
文字の入力:
半角でも全角でも入力出来ますが、文字数字の場合は先頭にを付ける。
日付・時刻の入力:
日付と時刻・時間の値は内部的に共存(整数部分が日にち、小数部分が時刻・時間)しています。入力の仕方は例えば;
日付のみの場合は:  「2010/12/31」
年月日を入れる場合は:  「2010年3月3日」
和暦で年月日を入れる場合は:   「平成22年3月3日」
時刻を入れる場合は:  「10:13:55」
AM/PM入れる場合は:   「11:23:59 PM」

2.3 オート・コンプリート

オートコンプリート:
セルに先頭の何文字かを入力した場合、入力した文字がその列の既存の入力値とユニークに一致した時に残りの文字が自動的に入力することができる便利な機能です 。
操作方法:
オートコンプリートされた文字で良ければEnterを押します。
オートコンプリートを無視したい場合は入力を続けます。
入力した文字を取り消したい場合はBackSpaceを押します。
  
数式オートコンプリート:
数式(=から始まる)の場合、=を入力すると関数のリスト一覧が表示されるので、その中から選べばよい。
列データリスト選択:
同じ列で入力した一覧をユニーク(同一)のデータを表示して選択できます。
Alt+↓を押すると選択リスト(ユニークデータが表示されます。
リストから選択する場合は↓↑で選択しEnterを押します。 またはマウスのクリックで選択することもできます。
セル内改行:
セル内で改行するにはAlt+Enterを使います。

2.4 データの修正・消去

データの修正:
修正方法は次の3種類あります。  
・数式バーをクリックし数式バー内で修正します。  
F2を押下しセル内で修正します。  
・修正したいセルでダブルクリックしてセル内で修正します。
データ消去:
消去したいセルを選択してアクティブセル(黒四角で囲まれたセル)にしてからDeleteを押します。
間違って消去した場合は慌てずに「元に戻す」ボタンを押せばよい。

2.5 連続データの入力

数値の連続コピー:
①初期値を先頭のセルに入力
②次のセルに初期値に続く数値を入力する
③両セルを選択し、両セルの右下にマウス・ポインターを置くと✚に変わるので、それを左右或いは上下にドラッグすれば、両セルの連続性に従って連続数字が入力される。
数値の連続データ:
①初期値を先頭のセルに入力
②リボンの「ホーム」タブの編集グループの「フィル」コマンドをクリックし「連続データの作成」をクリックします。
③連続データ・ダイアログで列または行、増分、停止値等を指定して、OKを押す。
数値の連続コピー:
①初期値を先頭のセルに入力
②先頭のセルの右下の黒点にマウス・ポインターを置くと✚に変わるので、それを左
  右或いは上下にドラッグすれば初期値がコピーされる。
文字の連続データ:
①初期値を先頭のセルに入力する、例えば『月』、
②次のセルに初期値に続く文字を入力する、例えば『火』、
③両セルを選択し、両セルの右下にマウス・ポインターを置くと✚に変わるので、それ
  を左右或いは上下にドラッグすれば、両セルの連続性に従って月、火、水、・・・が
  入力される。
日付の連続データ:
①初期値を先頭のセルに入力する、例えば『2015/6/1』、
②次のセルに初期値に続く日付を入力する、例えば『2015/6/10』、
③両セルを選択し、両セルの右下にマウス・ポインターを置くと✚に変わるので、それ
  を左右或いは上下にドラッグすれば、両セルの連続性に従って2015/6/1、 
  2015/6/10、2015/6/20、・・・が入力される。

2.6 数式の入力

数式の入力:
数式は先頭にイコール(=)を入力すればよい。
例えば、=A5*B6はA5セルとB5セルの内容を掛け算させる数式です。
  
数式は:
数式は定数、セル参照、関数、演算子、( ) の組み合わせです。
定数は決まった数字、
セル参照はA5というようなセルの位置を示すもの、
関数は引数を渡して結果を算出してくれる便利な機能、
演算子は加算が+、減算がー、掛け算4が*、割り算が/のように演算をさせる記号です
セル参照記号:
コロン は範囲を示す。 例えば『A2:D2』はA2とD2の間の範囲、
カンマ , は複数の参照を 1 つの参照に結合します、
スペース1つは、指定した 2つのセル参照と、その間に含まれるすべてのセルを指し、
ドルは絶対参照を示し、行または列の複写に関してセル番地を変更しないような指示です。

2.7 入力規則

入力規則の目的:
文字入力(漢字・半角数字)の切り替えや数値の範囲・文字数を指定することにより入力ミスをなくすことができます。
入力規則の設定方法:
①入力規則を設定したいセル又は範囲を指定する。
② リボンの「データ」タブの「データの入力規則」コマンドをクリックします。
③データの入力規則ダイアログで、規則やメッセージ等を指定する。