第7章 VBA プログラミング準備

7.1 VBAとマクロ

 
VBAとは:
VBAは、Visual Basic for Applicationsの略で、MicrosoftがMS Officeの拡張機能として提供しているプログラミング言語です。
 
マクロとは:
マクロとは複数の工程の操作を一つの命令にまとめることで自動化するための機能です。
 
 
VBAとマクロの関係:
VBAとはそのマクロ機能を実行するためのプログラミング言語ということになります。
 
 

7.2 Excel VBA をはじめる準備

Excel VBA をはじめる準備:
1.メニュー・バーに開発タブを表示する
   「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」→
   「ウィンドウ右側のリストの「開発」にチェックを入れる」→ OK。
2.VBのEditorを立ち上げる:
    開発タブの左上に「Visual Basic」というボタンがあるのでクリックします。→
  VBAのエディタが起動
3.VBEの編集画面を開
  左側のペインにあるsheet1をクリック→右側に編集画面が開
4.VBAコー入力4.VBAコー入力
    コードの例:
     Sub Greeting()
       MsgBox ("PC教室の皆さん ようこそ!")
     End Sub
5.VBAの実行
   「▶」 か 「実行」→Sub/ユーザーフォームの実行
   
オブジェクトとプロパティ、メソッド:
1.オブジェクトとは
  ワークブック(Workbook)やワークシート(Worksheet)、セル(Cell)など目に見える対象物を
  オブジェクトと呼びます。
  オブジェクトは階層構造になっており、 階層をたどるようにしてオブジェクトを指定し
  ていくことにより目的のオブジェクトを取得します。
  ちなみに最上位はExcel本体を示す"Application"オブジェクトです。
2.プロパティとは
  オブジェクトごとに設定されている属性情報です。 オブジェクトのプロパティに値を設定
  することにより、オブジェクトの見た目、形が変化します。
 

7.3 Excel VBA 作成の概要

    
VBAコードの例:
Sub SetValue()
    Worksheets("Sheet1").Range("A1").Value = "HELLO EXCEL VBA WORLD"
End Sub

オブジェクトWorksheets("Sheet1")の場所Range("A1")にValueプロパティ(値)に
"HELLO EXCEL VBA WORLD"を代入しています。

このようにオブジェクトのプロパティを代入するには、
①Worksheets("Sheet1")⇒②Range("A1")⇒③Valueといった具合に階層をたどるようにして オブジェクトを指定し、最後にプロパティを指定して値を代入します。

なお、プロパティの項目は、オブジェクトの種類によって異なります。 メソッドはオブジェクトに動作を与えます。

オブジェクトに動作を与えるには、
プロパティと同じく ①Worksheets("Sheet1")⇒②Range("A1")⇒③Select といった具合に階層をたどるようにしてオブジェクトを指定し、最後にメッソド(動作)指定します。
VBAプログラムの基本要素の幾つか:
1.プロシジャーの構成:
  Sub マクロ名()
     ステートメント
  End Sub

2.セルの範囲を指定するプロパティー Range():
   例 Rande("A1").SelectはA1セルを選択する 

3.変数を定義するステートメント Dim ~As
   例 Dim 月合計 As Integer 変数tは変数月合計を整数として定義する

4.以下の条件まで繰り返すステートメント Do Until ~Loop
   例 Do Until ~Loop ActiveCell.Value = 10 ~Loop

5.条件による実行ステートメント If ~ Then
   例 If ActiveCell.Value = 10 ~ Then ・・・・End If