奥志賀への出発

7月20日(月):

 前夜秋葉原で買い求めたばかりのポータブルGPS機器の勉強に深夜まで掛ったために、朝の起床は遅く8時。大急ぎで旅の支度をして家を出発したのが午前10時過ぎとなる。
 

 この日は「海の日」の祝日で3連休の最後の日なので、東京からの下りの高速道路は比較的すいていた。休祭日の高速料金の割引で関越・大泉から信州中野ICまでの高速料金が5,300円のところを1,000円で行けると期待していたのだが信州中野ICで降りてみると、どういう訳か1,850円であった。

 今回は3回目なので、何ら問題もなく奥志賀高原のシャレー・クリスチャニアに到着したのが午後4時過ぎで、ご老体の運転でも6時間の行程であった。途中、家内に2時間ほど運転をしてもらったので、大分楽であった。

 朝、家を発った折の気温は27度であったが、標高1,500mの当地の気温は23度で大層心地よい。ホームページ同好会の皆さんも参加して下さればなあとフット思う。



関越道の高坂SAで昼食の休憩



4時すぎに約6時間のドライブでシャレー・クリスチャニアに到着

奥志賀の散策

7月21日(火)

 昨夜は外気温が17度にも下がったようで、熟睡が出来て朝6時に大変心地よい気分で目覚めた。
朝食は焼きたての温かいパンに自家製のアンズとルバーブのジャムで食が進む。

 残念ながら、天候は朝から小雨模様。昼前に一時雨があがった折に、近辺のウォーキングに出かけた。



焼きたてのあったかいパンが美味しい朝食

シャレー・クリスチャニアの近辺の散歩に出かける

宿の裏庭に植えられているエーデルワイスが清楚だ

奥志賀音楽堂前の木陰で一服。
毎年夏若い音楽家を集めて、小沢征爾の音楽会が開かれる


今回登る予定の岩菅山(2,295m)を背景として

皇太子一家のお忍び宿の「グランド・フィニックス」ホテル
シャレー・クリスチャニアはこの直ぐ裏手の隣り

奥志賀高原ゴルフ・コースに来てみる

この日プレーしている人は小雨のためたった1人だけでした
我々も明日雨が止めばプレイをする予定

近くの雑魚川(中津川の源流)では渓流釣りも出来ます 渓流釣り渓流釣り案内板

日蝕観察とゴルフを楽しむ

7月22日(水)

 今日は快晴ではないが、先ずまずの天気。 

 日蝕観測にわざわざ悪石島まで行った人たちが雨で散々な目に逢っている模様がTVで映し出されているが、当地では雲はあるがどうやら部分日蝕が見られそうだ。観測用のメガネの用意がないので、手鏡に小穴を開けた紙を貼り付けた速成観測機器を作成し、太陽が欠けていく模様を観察する。


手鏡を利用した速成観測機器での日蝕観測


建物の外壁に太陽が欠けていく模様を映し出す
 日蝕観測が終了した後、ゴルフ場に出かけてゴルフを楽しむ。6ホールしかないが、それを何回まわっても2,100円とは安いものです。それに乗用カートがないので、無料のハンド・カートを引いて歩くので健康には大層望ましい。

 夜食後、宿にある無線LANを利用してこの奥志賀高原便りをアップロードする。


山の傾斜地を利用してうまく作られた美しいゴルフ・コース


このフォームは少々突っ込み気味かな

これはまさに明治の大砲だ



このペンションには無線LANがあるので大変助かる

岩菅山への登山

7月23日(木)

 朝起きて窓の外を眺めると、久しぶりに青空が見えている。TVの天気予報によると今日一日は天気が持ちそうだが、明日に向かっては下り坂という。そこで、急遽宿の奥さんにお願いして、お握り弁当を作ってもらい、予てから狙っていた岩菅山(2,295m)登山に出掛けることにした。

 コースは高天原の夏リフトで東館山に登り、そこから寺子屋山→金山沢ノ頭→幾つかの峰を越え→ノッキリ→岩菅山頂上→ノッキリ→中間点→アライタ沢→小三郎小屋跡→聖平上登山口の約6Kmの行程です。

 先ず、自分たちの車を帰りの登山口に駐車し、宿の主人の車で高天原まで送ってもらう。この時までは天気は上々で周りの山も殆ど見えていてルンルン気分であった。所が、寺子屋山の登りに掛かるころから空一面に雲が湧いてきて、峰々の尾根伝いの縦走路を往く頃には全く雲の中を行くようで、周囲の眺望は全くない。その上、尾根の東側からの風が強くなり出した。ノッキリ(頂上とアライタ沢への分岐点)に午後1時半に到着し、そこで昼食にする。

 ノッキリは樹林に囲まれたところで、強風を避けるにはもってこいの場所であったが、なぜかこの標高2,000mの地点だというのにやぶ蚊が多く、おちおち昼食も落ち着いて摂れないほどであった。止む無く早々に頂上目指して最後の急登りに掛かる。この辺りで森林限界を超え、霧で何も見えない雨交じりの吹き曝しの中を20分程喘ぎ登っていると、パトロールらしき女性が下山して来て、頂上は強風で危険だというアドバイスをしてくれたので、残念ながら頂上アタックをあきらめて、引き返すことにした。

 雨も激しく降ってきたので、急いでノッキリからアライタ沢への道を下る。岩菅登山中間点の標識のある辺りまでは比較的歩きやすい道であったが、アライタ沢に近づく辺りから木製の急な階段が続き難儀した。アライタ沢から平坦な一ノ瀬への水路に沿っての約35分の道のりが長く感じられた。小三郎小屋跡で水路と別れて、ぬかるんだ急な下りを滑らないように注意しながら降り、ようやくにして車を駐車しておいた登山口に辿りついた。通常4〜5時間の行程だと言われているところをなんと7時間の掛ったことになる。疲れた訳である。入浴と夜食の後、バタンキュウで眠りに就いたことは勿論である。


高天原の夏リフトに乗って東館山へ

この頃までは天気は上々
左から志賀山、鉢山、遠くに横手山、と笠ヶ岳


東館山の高山植物園のハクサンフウロ

ニッコウキスゲも真っ盛り


東館山から寺子屋山に向かう途中で野猿の一群に出くわす

寺子屋山の登りにかかる


寺子屋山から岩菅山に向かう尾根道は霧と強風で難儀する

ノッキリで昼食、やぶ蚊に悩まされる


頂上への最後のアタックは強い横殴りの雨で断念する

登山口にたどり着き最後の階段の一歩

休養とお勉強

7月24日

 昨日の天気予報通り、目覚めると雨が降っていた。丁度良い休養日となった。朝、宿の近辺を少々散歩しただけで、終日持参したGPSのマニュアルを読んだり作曲の本で勉強をしたりして過ごす。

 午後雨があがった折り、車で10分程の山の中の山之内町営牧場を訪れて、放牧している乳牛を見に行ってくる。

 夕食のメイン・ディッシュに28p位の見事なイワナのムニエルが出た。尋ねてみると、この高原を流れる雑魚川(中津川の源流)で捕れた天然物のイワナだそうです。 20cm以下の獲物は逃がさなければいけないそうですが、20cm以上の大物がこの渓流でよく釣れるそうです。



宿の近辺の道端にヤナギランが咲き始めた

終日パソコンに向かってお勉強?



山之内町営牧場

夕食に出た見事な天然物イワナ

 奥志賀高原の滞在はあと4日ありますが、これで今回の奥志賀高原便りは終わりにします。


 
平成21年7月下旬 長兵衛記