第2章 Boxモデルの基本
2-1. Boxの入力方法
前章でBoxモデルはHTMLタグとCSSルールの連携であると述べましたが、BodyのHTMLタグの部分とCSSルールをどちらが先に入力すべきかは一概に言えません。
然し、DIVタグでそのページの枠組みを構成する部分を除いては、先ずBody部分のBoxとなるべきHTMLタグを先に入力するのが順当のように思われます。
Body部分のBoxとなるべきHTMLタグの入力に当たっては、「ページ編集」モード或いは「HTMLソース」モードを利用する代わりに、「ページ/ソース」モードを使って入力することを極力お勧めします。これはこのモードでは、場合によっては上段の「ページ編集」画面を使ったり、場合によっては「HTMLソース」画面を使ったりすることがモードの切り替え無しで出来るからです。その上、上段の「ページ編集」画面で内容を入力したと同時に、どのようなソース・コードが生成されたかが判るので、技術の更なるレベル・アップを目指す人にとってはCSSのコードに自然に馴れるというメリットがあります。更に、将来JavaScriptのライブラリーであるjQueryにチャレンジするためには、jQueryのコードがCSSのコードに準拠していることから、jQueryへの導入準備ともなります。
Body部分のBoxとなるべきHTMLタグの入力操作は:
- <p>タグの入力操作
上段の「ページ編集」画面に内容となる文字列を入力して行き、EnterKeyを押せば自動的に<p></p>が前後に生成されるので特別な配慮は必要あるません。この自動生成は下段の「HTMLソース」画面で直ぐに確かめることが出来ます。
- <h1><h2>・・・<h6>の入力操作
「挿入」メニュー → 「段落」 → <見出し1>・・・<見出し6>の順で操作すれば、下段の「HTMLソース」画面にそれぞれのタグが生成されるので、そのタグの間にカーサーを置いてから、目的の内容となる文字列を入力すればよい。この場合、上段画面を使っても下段画面を使ってもどちらでも良い。
- リストの入力操作
「挿入」メニュー → 「リスト」 → <番号なしリスト>或いは<番号ありリスト>の順で操作すれば、下段の「HTMLソース」画面にそれぞれのタグが生成されるので、その<li>と</li>タグの間にカーサーを置いて、目的の内容となる文字列を入力すればよい。この場合、上段画面を使っても下段画面を使ってもどちらでも良い。リストの最初の入力が済んでから、EnterKeyを押すと自動的に次のリスト項目のタグが自動生成されます。
2-2. スタイル・ルールを規定する操作
スタイル・ルールを規定する操作は「スタイル設定」ダイアログ・ボックスを通じて行うか、或いは上級者の場合は「スタイル・シート」に直接入力するかして行います。
「スタイル設定」ダイアログ・ボックスは「表示」メニュー → 「スタイル・シート・マネジャー」 → <ルール情報追加窓の追加ボタン>で表示されます。既存のスタイル・ルールを表示して編集する場合は、「スタイル・エクスプレス」パネルから既存のルールを表示することも出来ます。
「スタイル設定」ダイアログ・ボックスは上図のように10個のタブから構成されていますが、現実的にはルールのカテゴリーを6つのタブに分類してルールを規定し易いようにされています。最後の4個は無視しても結構です。
カテゴリー名 |
主なルール |
注目すべきルール |
フォント |
文字のサイズ、カラー、フォントの種類等を設定する |
文字サイズはページの見栄にとって重要 |
色と背景 |
背景のカラー、背景画像、ボックスの背景等を設定する |
背景のカラはページの見栄にとって重要 |
文字のレイアウト |
テキストの行間、行揃え、文章に関する設定をする |
行高、水平方向の配置はページの見栄にとって重要 |
レイアウト |
ボックスや内容物の配置、罫線の色、太さ、種類等を設定する |
マージンはBox自身の位置、パディング はBox内の内容の位置にとって重要 |
リスト |
リスト・タグの表示方法などを設定する |
リスト・マークの有無、位置にとって重要 |
位置 |
ボックスの横・縦のサイズやレイアウトの配置の方法などを設定する |
回り込み(フロート)、解除(クリア)、
表示(inline)、はみ出し(auto)は乱れに関係して重要 |
2-3. Boxにスタイル・ルールを連携させる操作
- Boxの入力が済んだ後、スタイル・ルールが設定された場合:
Body上のBoxタグをドラッグして指定した後、画面右上隅の該当する「属性の変更」ボタンをクリックして「属性」ダイアログ・ボックスを表示し、そのダイアログ・ボックスの右下隅の「スタイル」ボタンをクリックして、「スタイル設定」ダイアログ・ボックスを表示する。
「スタイル設定」ダイアログ・ボックスの下端にある「定義済のID指定」または「定義済のクラス指定」窓の▼をクリックして、定義済のスタイル・ルールのリストの中から連携させるべきスタイル・ルールを選択すればよい。
例えば、Boxとして<li>タグを選んだ場合は下のLIのような「属性の変更」ボタンをクリックして属性ダイアログ・ボックスを表示します。
属性変更ボタン
下のような属性ダイアログ・ボックスが表示されたら、赤矢印の「スタイル(S)」ボタンをクリックすると、お馴染みの
「スタイル設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。
属性ダイアログ・ボックス
「スタイル設定」ダイアログ・ボックスでは、下端の定義済のID名又はCLASS名のリストを▼で表示して、その中から連結すべきルールを選ぶ。
スタイル設定ダイアログ・ボックス
- Boxの入力が済んだ後、そのBoxに手入力でID名或いはClass名を付した場合:
先ず、スタイルシート・マネジャーを通して「スタイル設定」ダイアログ・ボックスを表示する。
その「スタイル設定」ダイアログ・ボックスで手入力で入力したID名或いはClass名で新しいスタイル・ルールを設定すれば、自動的にそのBOXと新しいスタイル・ルールは連携さます。
- HTMLタグそのものにスタイル・ルールを設定する場合:
先ず、スタイルシート・マネジャーを通して「スタイル設定」ダイアログ・ボックスを表示する。
その「スタイル設定」ダイアログ・ボックスでHTMLタグ名に対して新しいスタイル・ルールを設定すれば、自動的にそのHTMLタグに新しいスタイル・ルールが連携されます。
- 階層パスで指定されたHTMLタグにスタイル・ルールを設定する場合:
残念ながらホームページ・ビルダーV15の段階ではこの方法は正規にサポートされていませんが、筆者が試した所によると、「スタイル設定」ダイアログ・ボックスの「HTMLタグ名(M)」欄にそのタグの階層パスを入力してから、通常通りルールを設定すれば、そのパスのタグにちゃんとルールが設定されることが判りました。
或いは、スタイルシート上で手入力によってルールを設定すれば可能です。例えば、#content #left_side p.main_txt {
font-size: 14px; font-weight: bold; }のように入力する。