Lesson6 ウェブ・サイトの管理とサーバーへの転送

各項目の頭に○印のあるものはこのコース独自のものであり、◆ 印のあるものはテキスト・ブックからの引用した項目です。

6−1 ウェブ・サイトの管理 (テキストの第8章Step1〜Step3)

ウェブ・ページのチェック

作成したウェブ・ページは、サーバーへ転送(アップロードー)して公開する前に、使いやすいか、不備がないかを次のような点に関してチェックします。

☆ 内容に誤字や脱字、スペル・ミスなどはないか
☆ ファイル名に半角英数字以外のものが使われていないか
☆ リンクは正常に動作するか
☆ アクセシビリティに問題がないか
☆ 内容に間違ったことを書いていないか、公序良俗に反したことを書いてないか、
   著作権違反の内容を載せていないか、他人を誹謗中傷するようなことを書いていないか

半角カナ変換

ウェブ・サーバーによっては「半角カナ」は正しく認識されないことがあるので、ウェブ・ページ内では使わないようにします。 ホームページ・ビルダーの「ツール」の中に半角カナを見つけて全角カナに変換する機能があります。

☆ ウェブ・ページ「aji.html」を開いた状態で → メニューの「ツール」 → 「半角カナ変換」クリック
   → ページの中の「半角カナ”ヘルシー”」が反転表示 → 「置換」ボタンをクリック → ページ中の
   ”ヘルシー”が”ヘルシー” → 「次を検索」ボタンをクリック → 「検索文字列が見つかりません。
   のメッセージが出る → OKボタン → 「閉じる」ボタン

アクセシビリティーのチェック

「アクセシビリティー」(accessibility)とは、高齢者や障害者を含む多くの人が利用しやすいかどうかを示す言葉です。

「アクセシビリティー」のポイント:
  ☆ 背景と文字のコントラストを強くする。 余り派手な壁紙を使うと文字が読み難くなる。
  ☆ リンク部分を大きく、間隔も空けて、クリックし易くする。
  ☆ 画面全体が明滅する表現は避ける。 余り派手なアニメーションは逆効果。
  ☆ 使用言語を明確にする。 言語指定がないと、音声ブラウザーが正しく読み上げないことがある。
  ☆ ウェブ・ページに適切なタイトルを付ける。 適切なタイトルは色々な面で訪問者に親切。
  ☆ 画像には代替テキストを入れる。 音声ブラウザーが画像の説明をする。
  ☆ (○)(□)(△)(X)などの記号はそれだけで使用しない。 ○(あり)のように説明を併記する。
  ☆ 機種依存文字は文字化けの原因になるので、使わない。

ホームページ・ビルダーの「ツール」の中に、アクセシビリティーのチェックの基準を設定して、チェックを行う機能があります。

  ☆ アクセシビリティー・チェックの設定:
     メニューの「ツール」 → 「アクセシビリティー・チェック」 → 「設定」 → 
     「アクセシビリティー・チェック設定」ダイアログ表示 → 「標準設定」ボタンをクリック →
     「項目」を確認し、自分で追加した方が良いと思う項目、例えば「画像の代替テキスト」
     等にを入れる → OKボタン。

  ☆ アクセシビリティー・チェックの実行:
    メニューの「ツール」 → 「アクセシビリティー・チェック」 → 「チェック」 → 
    「アクセシビリティー・チェック」ダイアログ表示 → 「標準設定」ボタンをクリック →
    項目ごとに指示に従って修正 → OKボタン

    

ウェブ・サイトの管理

ウェブ・サイトは複数のウェブ・ページを階層構造的に繋ぎ合わせたものです。それに加えて多数の画像や音楽等の素材がその中に保存されています。

従って、後々のサイトの保守及び運営管理の為に、次のような考慮が必要でしょう。:
  ☆ 階層構造はテーマの構造を反映した単純、明快なものに保つようにす心掛ける。
  ☆ ページ・ファイル及び素材ファイルはテーマ毎に纏めてフォルダに整理して保存する。
  ☆ ファイル名のネーミングに統一性を持たせる。
  ☆ ウェブ・サイト及びウェブ・ページのバック・アップは常に取っておく。

ウェブ・サイトの管理作業:

  ☆ 「ホームページ・ビルダー」を立上げ、どのサイトも開いていない状態で → メニューの「サイト」
     → 「サイト一覧/設定」 → 「サイト一覧/設定ダイアログ」表示 → 
     サイト一覧からサイトを選択肢 → 右側の「複製」、「編集」、「削除」等のボタンを使う
  ☆ 「複製ボタン」はサイトのバック・アップを作るのにクリックします。
     その際、新規の「kyoto_backup」のようなフォルダを作成して、その中に複製を保存する。
  ☆ 「編集ボタン」はサイトの名前を変えたり、「フォルダの詳細設計」を変えたりするのに使います。
  ☆ 「削除ボタン」は不要になったサイトを削除するのに使います。

6−2 ウェブ・サイトの転送 (テキストの第9章Step1〜Step3)

ウェブ・サイト開設の申し込み

ウェブ・サイトを開設するにはインターネット上のウェブ・サーバーに自分のウェブ・サイトの領域を貸してもらうよう申し込みをしなければなりません。

殆どのプロバイダーは、契約者の為に無料でウェブ・サイトの領域を提供しています。
一昔では、その領域は2MBとか10MBとかほんの小さなものでしたが、最近ではプロバイダー間の契約者獲得競争のお陰で、100MBというような大きなサイズの領域を提供する業者も現れています。ご自分が契約しているプロバイダーがその契約者にどんなサービスを提供しているか調べてみる必要があります。

しかし、本格的なホームページ作成を考えておられる人は、無料の100MB位の領域では十分ではないと思われます。そのような場合は、ウェブ・サイトの領域を有料で貸し出している”レンタル・サーバー業者”を使うことになります。

何れの場合も(プロバイダーであれ、レンタル・サーバー業者であれ)、各々業者のホームページには、ホームページ開設に係わるサービスの内容、条件、料金、及び申し込み方法等を掲載しています。殆どの場合、そのホームページから「ウェブ・サイト開設の申し込み」が出来るようになっています。

プロバイダーniftyの場合のウェブ・サイト開設の申し込み方法の例

(1)InternetExplorerなどのブラウザーを立ち上げる。

(2)Yahooなどの検索サイトから、「nifty」というキーワードで検索して、「nifty」のホームページノトップ頁
   を表示する。

(3)「集まる」の項の「ホームページ」をクリック → 「@homepage(アット・ホームページ)」画面が表示

(4)アドレス窓に「希望するURL」を”http://homepage2.nifty.com/fom/”のように入力 →

(5)「確認」ボタンをクリック → 「URL取得判定結果」画面が表示 → 

(6)「ホームページ開設を申し込む」をクリック → 「セキュリティー警告」メッセージが表示 →

(7)OKボタンをクリック → 「homepage.nifty.comに接続」ダイアログ表示 →

(8)プロバイダーniftyと契約した折の、「ユーザー名」と

(9)「パスワード」を入力する → 

(10)OKボタンをクリック → 「@homepage申し込み」画面が表示 →

(11)「利用規約」を確認

(12)「希望URL」を確認

(13)「申し込む」ボタンをクリク

(14)契約内容が表示される → この内容は「ウェブ・サイト転送の設定」に必要なので、保存しておく。

ウェブ・サイト転送の設定

(1)ウェブ・サイト「京都物語」を開く
   メニューも「サイト」 → 「サイトを開く」 → 「サイト一覧」から「京都物語」選択 →
   「開く」ボタンクリック → 「京都物語」の「ビジュアルサイト・ビュウ」が表示

(2)転送設定をする
   メニューも「サイト」 → 「転送設定」 → 「転送設定の新規作成」をクリック →
   「転送設定の新規作成」ダイアログが表示 → 「名前欄」に”京都物語 転送” → 「次へ」
   → 「プロバイダー選択」のをクリック → 「プロバイダー一覧」から「nifty」を選択 →
   「FTPサーバーの選択」のをクリック → 申し込みの際指定された「FTPサーバー」を選択
   申し込みの際指定された「FTPアカウント」を入力 → 「FTPパスワード」を入力 →
   「次へ」をクリック → 「転送先フォルダ」が自動的に表示 → 「完了」クリック

ウェブ・サイト転送

   「京都物語」の「ビジュアルサイト・ビュウ」が表示された状態で → メニューの「サイト」 →
   「サイト転送」 → 「ページ/サイト転送」ダイアログ表示 → 画面左上端の「転送設定」
   が「京都物語 転送」になっていることを確認 → 「転送対象」が「前回の転送以降に
   更新されたファイル」になっているのを確認 → ファイル一覧を確認し →
   「すべてのファイル」がになっていることを確認 → 「転送」ボタンをクリック → 転送が始まる
   → 「転送が完了しました」のメッセージ → 「終了」ボタンをクリック。

FTPプツールによる転送とサーバー内の管理

ファイル転送 (FTP ツール) とは、ホームページ・ビルダー付属のツールで、プログラム単体でファイルのアップロード (パソコンからサーバーへの転送) やダウンロード (サーバーからパソコンへの転送) を行うことができます。

作成したホームページの転送には、ホームページ・ビルダーのサイト転送およびページ転送を用いて簡単に行うことができますが、「サイトとは関係なく個別にファイルを転送したい」、「サーバー上のファイルを削除したい」、または「サーバー上のファイルの一覧を見たい」などの場合は、この「ファイル転送」プログラム (FTP ツール) をお使うと便利です。

☆ FTPツールの起動:
   メニューの「ツール」 → 「FTP ツールの起動」を選択 → 「ファイル転送」 ダイアログの表示

☆ FTPサーバーへの接続:
   「ファイル転送」 ダイアログの左上隅にあるフィールドの ▼ ボタンをクリック →
   リストから転送設定名(FTPプロファイルとも言います)を選択  → [接続] ボタンをクリック →
   サーバーに接続

☆ パソコンからサーバーへファイルを転送する (アップロード):
   パソコン側 (左側) のファイル一覧リスト内で、転送したいファイルを選択 →
   アップロード・ボタンをクリック →  転送が開始され、転送状況がダイアログで表示されます。

☆ サーバーからパソコンへファイルを転送する (ダウンロード):
   サーバー側 (右側) のファイル一覧リスト内で、転送したいファイルを選択 →
   ダウンロード・ボタンをクリックし → 転送が開始され、転送状況がダイアログで表示されます。

☆ サーバー側のファイルの状況が覗ける:
   サーバーに接続した時点で → ダイアログの右側に、サーバー側のファイルの状況が表示される
   従って、転送が巧く行われたかどうかの確認が出来るし、
   サーバー側の特定のファイルの削除も出来ます。

転送したウェブ・サイトの確認

(1)InternetExplorerなどのブラウザーを立ち上げる。

(2)アドレス窓に自分のウェブ・サイトのURLを入力してから、EnterKeyを押す。

(3)トップ・ページが表示され、各ページへのリンクが働き、各ページのレイアウトが整っているか確認する。