平成26年度第4回
南中学校区避難所運営委員会便り


あすみが丘で想定される災害とはどんなものか?

平成26年10月4日(土)に開かれた避難所運営委員会の幹事会の席上で、
   ☆あすみが丘地域で想定される災害にはどんなものがあるか?
   ☆津波や火山災害などは考えられないが、鉄砲水などは考えられないか?
という疑問が提出された。災害対策を考える上で先ずこの地域で想定される自然災害を知っておく必要があるのではないかという声があがった。

そこで調査した結果以下の様な事が判った。


南関東の最近の地震

千葉市緑区内の最近の地震

  

千葉市緑区の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生した2011年3月からの千葉県内の震度観測点での有感地震総数を銚子気象台発行の気象・地震概況に基づきまとめてみました。 比較のために2010年の年間合計数を千葉県内の震度別有感地震回数表から転載しました。

期間 2011年3月11日 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 2011年合計 2010年合計
緑区 震度5弱 102 40 19 14 6 13 9 203 28

上の統計数字を見ると3.11の震災を境に有感地震は増えている事が判り、何となく不気味ですね。

歴史上日本に発生した大地震

年月 地震名 被害状況
818(弘仁9) 弘仁地震 7.5 相模湾が震源
896(貞観11) 貞観地震 8.3 三陸沖が震源
887(仁和3) 仁和地震 8.3 紀伊半島が震源
1096(永長1) 永長地震 8.3 遠州難沖が震源
1099(康和1) 康和地震 8.2 紀伊半島が震源
1361(正平16) 正平地震 8.3 紀伊半島が震源
1498(明応7) 明応地震 8.3 御前崎が震源
1586(天正13) 天正地震 7.8 岐阜県北部が震源
1605(慶長9) 慶長地震 7.9 房総沖、紀伊水道沖が震源
1677(延宝5) 延宝地震 8.0 三陸沖が震源
1703(元禄16) 元禄地震 8.1 房総沖が震源。死者5233人。大津波が襲来。
1707(宝永4) 宝永地震 8.4 紀伊半島が震源。死者2万人。土佐では大津波が発生。
1751(宝暦1) 越後高田地震 7.2 越後・越中で被害大。死者1800人。
1766(明和3) 津軽地震 7.3 死者1300人。
1771(明和8) 八重山地震 7.4 八重山・宮古・石垣島・に被害。死者1万5000人。
1792(寛政4) 島原地震 6.4 雲仙岳の崩壊で津波。死者1万5000人
1828(文政11) 新潟三条地震 6.9 信濃川流域で被害。死者8000人。
1847(弘化4) 信濃大地震 7.4 高田~松本が大被害。死者8000人。
1854(安政1) 伊賀上野地震 7.3 伊賀伊勢大和などで大被害。死者1600人。
1854(安政1) 安政東海地震 8.4 関東から近畿まで大被害。死者数千人。
1854(安政1) 安政南海地震 8.4 32時間後に再び発生。中部から九州にかけて被害大。死者3万人
1855(安政2) 安政江戸地震 6.9 本所や深川などで被害大。死者7500人、30ヶ所で出火。
1891(明治24) 膿尾地震 8.0 岐阜県西部が震源。死者7273人。
1896(明治29) 明治三陸地震 8.5 大津波被害大。死者2万7122人
1896(明治29) 陸羽地震 7.2 秋田と岩手で大被害。死者209人
1923(大正12) 関東大震災 7.9 相模湾が震源。死者不明142807人
1925(大正14) 北但馬地震 6.8 円山川流域に被害。死者428人
1927(昭和2) 北丹後地震 7.3 大阪・徳島に被害死者292人
1933(昭和8) 三陸地震津波 8.1 三陸沖が震源。死者3008人
1943(昭和18) 鳥取地震 7.3 鳥取市地域に被害大。死者1083人
1944(昭和19) 東南海地震 7.9 愛知・三重・静岡などが被害大死者1223人
1945(昭和20) 三河地震 7.1 中部・近畿・関東に翔て死者23063人
1946(昭和21) 南海地震 8.0 中部北西被害大。死者1330人
1948(昭和23) 福井地震 7.1 福井市が壊滅状態。死者3769人
1952(昭和27) 十勝沖地震 8.2 日高・十勝、釧路が大被害。死者28人
1964(昭和39) 新潟地震 7.5 新潟・秋田・山形で被害大。死者26人
1968(昭和43) 十勝沖地震 7.9 青森を中心に被害大。死者52人
1974(昭和49) 伊豆半島沖地震 6.9 伊豆半島南部で被害大。死者38人。
1978(昭和53) 伊豆半島近海地震 7.0 天城湯ヶ島で被害大。死者25人
1978(昭和53) 宮城県沖地震 7.4 仙台市が大被害。死者28人
1983(昭和58) 日本海中部地震 7.7 秋田県を中心に津波による死者104人
1984(昭和59) 長野県西部地震 6.8 玉滝川流域で被害死者29人
1987(昭和62) 千葉県東方沖地震 6.7 千葉県を中心に被害。死者2人、負傷者138人、家屋全半壊103棟
1993(平成5) 釧路沖地震 7.8 震度6で死者1人
1993(平成5) 北海道南西沖地震 7.8 史上最大の規模。死者230人
1994(平成6) 北海道東方沖地震 8.1 釧路で震度6。根室で40人負傷
1994(平成6) 三陸はるか沖地震 7.5 八戸市中心で震度6死者2人。岩手では負傷者200人
1995(平成7) 阪神大震災 7.2 神戸・淡路島・芦屋・西宮で被害大。震度7。死者6279人。
2010(平成22) 父島近海地震 7.4 父島と母島で最大震度 4
2011(平成23) 東日本大震災 9.0 北海道から関東地方にかけて太平洋沿岸部への巨大津波で甚大な被害。死者・行方不明者約1万9000人。
2011(平成23) 長野県北部地震 6.7 長野県栄村で最大震度 6強、死者3人
2014(平成26) 福島県沖地震 7.0 東日本大震災余震
2014(平成26) 長野県北部地震 6.7 長野市、白馬村、小谷村で震度6弱。糸魚川静岡構造線の一部にあたる神城断層が動いた可能性。

上の資料はウィキペリア百科辞典から抜粋して編集したものですが、この日本列島が古来から数多くの大震災に見舞われてきたかを如実に示しています。『災害は忘れた頃にやって来る』。ゆめゆめ油断できません。

  

あすみが丘に水害は起こりえないか

標高100mのあすみが丘では津波災害などは全く想定できませんが、最近のように集中豪雨による被害は考えられないだろうか?

創造の杜公園の幾つかの入口に立つと『雨の際は絶対にこの公園に入らないで下さい』という立札が立ってます。 創造の杜公園は地勢的には村田川 に注ぐ支流の谷間に作られている公園であるので、当然大量の雨が降った際には 雨水の流がここに集中することから、このような警告の立札が立てられたのだろうと思われます。果してどの程度の 雨量で危険水位に達するか公園を管 理する緑公園管理事務所に訊ねれも判らないという。平成26年の秋の台風10号が襲来し、広島はじめ各地で土砂災害が起きた折に筆者は創造の杜の 池の畔に出向いてみました。その折、当地では時間当たり30㎜の雨量にも達してもいなかったにも拘らず、池の水が畔の遊歩道に溢れているのを目 撃しました。

最近各地で観測されている100㎜を超すような短時間に集中するゲリラ豪雨に見舞われた場合には下水管・雨水管からあふれ出た水が鉄砲水となって あすみが丘の斜面を走ることが無いだろうかという一抹の不安がよぎりました。

そこで緑区役所地域振興課のくらし安心室に電話を入れて『あすみが丘で想定される自然災害を踏まえた防災対策』に就いて相談しました所、 千葉市の『出前講座』を利用したらという示唆を受けました。そこで、千葉市の幾つかの部署に電話して『出前講座』の相談をしました。 残念ながら、千葉市の『出前講座』は各部署ごとに予め用意したテーマに沿った講座は提供できるが、筆者が考えていた部署横断的なテーマ をカバーする講座は提供できないと断られました。

食糧班の打ち合わせ会議

平成26年12月27日(土)午前10時より南中学校の会議室に集まって1月18日の模擬訓練の準備の相談を行った。

災害が起きた際、どの程度の数の避難者にどの程度の期間備蓄食料が耐えられるか話題になった。 災害が起きた際に住民の内どの程度の人が避難所にやって来るかという想定をしなければ ならない。3.11のような大規模災害でも避難所にやって来た人は住民に3割くらいだと言われている。

備蓄食料は市の予算の関係等で大災害が起きて多数の避難者が避難所に押し掛けた場合は現実問題として対応出来る限度があるだろうという意見で一致しました。 そこで、避難所運営委員会としてできることは、各家庭でできるだけ普段から備蓄しておく必要があるというような啓発活動が重要であろうという事が話し合われた。 特に、アレルギー対応食の備蓄などは人により千差万別であるので各家庭の自助によるほかないだろうという結論でした。

出席者の間で出された意見として、『新あすみが丘エクスプローラー』ウェブ・サイトを積極的に活用して一般住民に対する啓発をして行くと良いのではないかとの声があがった。 あすみが丘第一自治会では役員会や回覧などでこのサイトのPRに務めていますが、ガーデンコートやしらかし自治会でもこのサイトのPRをして下さったら如何でしょうか。

最後に一行は、備蓄倉庫に行き備蓄品の確認を行った。