平成26年度第5回
南中学校区避難所運営委員会便り
運営委員による模擬訓練
平成27年1月18日(日)午前6:30より学校関係者が不在の真夜中に災害が発生したという想定で、避難所開設・運営模擬訓練が行われた。
この時期土気南中学校の体育館が耐震工事中とあって、一般住民の参加しない運営委員だけによる模擬訓練であったが、色々思い通りに行かない経験があって、それなりの有益な訓練であった。
模擬訓練の次第
出席者:委員長、副委員長(2)、教頭先生、市職員(2)、幹事(5)、班員(14)
欠席者:班員(2)
- 6:20 委員長・副委員長による校門の開錠
薄暗がりの中を体育館に向う途中、段差で転倒し少々慌てる。
- 6:25 委員長・副委員長による武道場の開錠及びセキュリティの解除
解除キーの取り出しに手間が掛り、解除キーの挿入の向きが逆
で警告ブザーが鳴ってしまう。このため警備会社の担当者が駆け
つけた。
- 6:30 運営委員全員が武道場前に集合
「避難所開設・運営マニュアル」に沿った各班の模擬訓練 を行う
施設班:避難所の安全点検 窓ガラスの割れ、壁のヒビを目視
で点検する。
総務班: 受付けテーブルを用意し、避難者の模擬受付をする
救護班: 要救護者避難室確認、医薬品確認をする
食糧班、物資班:この時点で2階の備蓄室に行けないので、
事前に点検すみ
- 6:50 委員長避難所開設宣言
- 7:00 南中学校教頭先生が到着、図書室に移動し、反省会を開く
- 8:30 反省会を終了し解散。
模擬訓練の反省会
- 委員長: 冬季早朝に拘わらず多数の運営委員の皆さんの参加に感謝。
色々失敗があったが、これらを運営マニュアルの更新に役立て
ることに模擬訓練の意義がある事を強調する。
セキュリティー解除操作は、慣れていないと30秒以内は困難。
教頭先生から警備会社に40秒に延長可能か相談してもらうこと
にした。 但し、可能かどうかは不明。
解除失敗の場合は、警備会社に電話連絡が必要なので、携帯
電話の携帯も必要だと判った。
- 総務班: 受付テーブルをセットし、模擬避難者の登録をして、『避難所の
注意事項』文書を配布した。
受付用の机は倉庫内の物を借用したが、災害時の受付時には
どの部屋の机を借りられるか中学校と相談しておく必要あり。
避難者の模擬受付に必要な用紙を玄関の下駄箱2か所分けて
入れていたが、1か所には表示がなかった為、総務班は気が付
かなかった。今後2ヶ所に表示をする。
- 施設班: 建物の安全点検(窓ガラスの割れ、壁のヒビ)を目視で行った。
立ち入り禁止区域の表示板確認。
コーンの場所が校庭の運動具置き場であることを教頭先生に確
認した。
(散乱した危険物掃除の為)箒、塵取りの武道館の場所を確認
し、仮設トイレの場所(穴を掘れる場所)を確認。現状は樹木の
根が張り出しているので穴を掘るのが難しい。
他の意見:校庭に穴を掘るよりプールの水で水洗トイレで流した
方が現実的だ。
マニュアル・様式-2の図面に様式-1の場所を通し番号で落とし
込んでほしい。 委員長回答:マニュアルを改訂します。
- 救護班: 救護室の場所を確認した。
市が指定した医薬品の傷口の洗浄水は1本(500mL)では少い。
飲料水でも良いのでその分の確保が必要。
様式-1「18相談所」が様式-2では「⑤要救援者」になっている。
会長:「⑤要救援者」を「相談所」に変更する。
- 食糧班・物資班(事前の12/27の合同打ち合わせ報告)
避難所設置時の食糧・物資配布時の問題点として:
行儀の悪い避難者への対応をどうするか?
委員長コメント:【様式ー3】の『土気南中学校避難所生活のル
ール』を実情に合うように更新して対処するほかないでしょう。
当日配布された『避難所の注意事項』は25年度版のもので、マ
ニュアルの【様式ー3】との整合性を取る必要がある。
備蓄量の少ないアレルギー疾患の避難者への配布法を考える
必要がある。
委員長コメント: アレルギーの多様性を考慮すると現実的には
対応が難しと思われるので、これに対しては各家庭で日頃から
用意しておくように啓発する必要がある。
行政からの救援物資の配布手順、補充計画が不明。
現在各家庭で3日の備蓄が言われているが、補充計画を明らか
にすることで備蓄日数の目処が立つのではないか。
また、住民の備蓄日数をアンケートで確認する必要がある。
市の保管場所から公民館、コミュニティーセンターの中規模保
管所、更に各避難所への配布が考えられているが、輸送手段
が確保されているかは問題である。
委員長:備蓄日数のアンケートは各自治会でお願いしたい。
次回の模擬訓練時には備蓄装備品を実際使用してみて点検確
認をしたい。
プールの水を水洗便所に使用するためには、人力ではなくポン
プ、発電機、ホースの設置を市に希望したい。
プールの水を飲料水にするための浄水器の設置を市に要望し
たい。
近隣の飲料水用井戸は土気南小にあるが、土気南中にも緊急
時用井戸の掘削を希望したい。
マニュアル14頁「生活用水の確保・管理」の文章を当避難所に
合わせた改定が必要。
現行:学校内に非常用井戸やろ過浄水装置を配備している避
難所は運転を行います。また、近隣の公園の耐震性貯水
槽付き井戸や、防災井戸協力の家を活用します。
改訂:近隣の非常用井戸:土気南小、耐震性貯水槽付き井戸:
・・・、防災井戸協力の家:・・・・を追記。
又は具体的名称入り文章に直す。
委員長:更新しましょう。
- 委員長:自治会等から任命された委員はこの3月で任期満了となって交
替になる方が多いが、それでは折角模擬訓練等で得た経験が
継承されないのが問題である。何か妙案がないでしょうか?
- 寺本委員:しらかし自治会で活動に理解を示しているのは、湯沢氏と二人
だけなので引き続き協力したい。
- 持丸委員:自治会等は任期があるので強制は出来ないが、都合が就く方
はパートナーとかサポーターとして協力する形で残ることも考
えられるのではないか。
- 委員長:それは良いアイディアです。期末に 交替になる方に対してパート
ナーとかサポーターを募ることにします。
- 委員長:尚、交替になる方は後任の方に運営マニュアルを引き継いで戴
くことをお願いします。更新されている運営マニュアルは委員会の
貴重な資産ですから・・・。
市への要望と地域振興課くらし安心室の回答
平成27年1月19日緑区役所地域振興課くらし安心室の安全・安心班主査に電話して、得た回答は以下の通りです。
- 医薬品の備蓄:
現在中学校の保健室の医薬品をあてにしているが、避難所用の配付の予定はありますか? ⇒ 今のところはないが承っておきます。
医薬品の傷口の洗浄水は1本(500mL)では少い。
飲料水でも良いのでその分の確保が必要です。⇒ 平成27年3月12日に緑区役所地域振興課くらし安心室より次のような回答を戴きました。
保健福祉局の担当部署に問い合わせたところ、消毒用としてオキシドール、ネオヨジン消毒液、消毒用エタノール、オスバンが災害時救急医薬品(千葉市)のケースに入っているとのことです。ケースは保健室に置いてあるそうで、教頭先生に確認されています。飲料水は、現在480本備蓄されており、平成27年度に市全体で84,400本増やす予定です。
- 飲料水の補給:
土気南小学校には飲料出来る井戸と浄水器の備えがあるが、土気南中学にもその備えを要望したい。 ⇒ 現計画では、非常用井戸は中学校区の小学校1校に設置することにしております。全部の避難所に設置することは難しいため、ご理解ください。
- プールの水の浄水装置:
洗濯用に使用するプールの水を浄水する装置が必要と思われますが、土気南中学にその備えを要望したい。 ⇒ 防災対策課に確認しましたが、現在、プールを浄水する装置を避難所に設置する計画はありません。
- 救援物資の補給:
救援物資の補給は要請によって中間貯蔵所等から補給されるということですが、災害時には交通遮断等で物流に初動対応備蓄食料品は190食とされていますが、これは何人分の何日分にあたると市では想定しているのでしょうか?問題が起きる事が想定されます。それに就いての目安などありますか?
⇒ 平成27年3月12日に緑区役所地域振興課くらし安心室より次のような回答を戴きました。
最低3日間は物流が滞ることが予想されます。国の指針では、各家庭で最低でも3日間分、出来れば1週間分の食料の備蓄に取り組むことが望ましいとされており、市としても3日分、できれば1週間分の食料の備蓄をお願いしたいと思います。土気南中学校の避難所に備蓄されている食糧は190食ですが、体育館の概ねの許容人数を200人前後と仮定し、1人1食分で190食です。また、平成26年に350食のクラッカーを増やします。市では、平成31年度までに、一人2食を3日分の食糧を備蓄する計画です。平成27年度は、市全体で61,000食のアルファ米・クラッカー、及びペットボトル飲料水84,000本にする予算を確保しました。