平成27年度
九都県市合同災害訓練
消防士より災害時における注意事項の話しを聞く避難者
9月1日の防災の日を前にして、平成27年度九都県市合同災害時避難訓練は一般住民参加を得て次のように行われました。
- 日時: 平成27年8月30日(木)9:00~11:30
- 場所: 土気南中学校体育館
- 参加者: あすみが丘第一自治会:男性15人+女性18人=合計33人
ガーデンコート自治会 :男性15人+女性8人=合計23人
しらかし自治会 :男性1人+女性2人=合計3人
合計: 59人
訓練次第:
- 委員長・副委員長により体育館の開錠及びセキュリティー解除(8:40)
- 施設班により体育館内外の安全点検 (9:00)
- 安全確認後、委員長による避難所開設宣言(9:10)
- 総務班により避難者の受付開始 (9:20)
避難民受付の模様
- 受付場所では避難者に避難者カードを渡し、家族毎に記入を依頼すると同時に以下のものを配布した:
- 緊急時に備えた『家庭用食料品備蓄ガイド』 (農林水産省作成)
- 『地震発生時の避難方法に就いて 』(千葉市防災対策課作成)
- 救護班により地域に指定されたスペースに避難者を誘導し、ブロックごとに世話役(ブロック長)を選任し、避難者カードの取りまとめを依頼する。 (9:30)
- 総務班により避難者数の自治会毎の集計を行い、直近市職員を通じて区の対策本部に無線で報告する。(9:40)
- 避難者が落ち着いた段階で全員に柔道場に集合して貰う。(9:40)
- 委員長より災害時の避難に就いての一般的注意事項の話しをする。(9:45)
- 総務副班長より避難生活上のルールに就いての説明をする。 (9:50)
- ここで2班に分かれ、一班は柔道場で消防署の担当者からAED救急救命の実地訓練を受ける。(10:00)
AED実演の模様
- 他の班は外に出て消防署の担当者から消火器の使用講習と実地訓練を受ける。(10:00)
消火器訓練の消防士による説明の模様
参加者による水消火器を使った消火訓練の模様の動画
- 班毎に2階の備蓄倉庫に赴き、災害時の為の備蓄状況を見てもらう。
- ここで一般避難者は解散した。参加者にはペットボトルのお茶と備蓄用のクラッカーをお土産として持ち帰ってもらった。(10:30)
- 避難所運営委員は2階の図書室に集合し、本日の訓練の反省会を開いた。(11:00)
反省会で出された意見やコメントには次のようなものがあった:
- 【施設班長】:学校正門から体育館までの案内標識が小さく判り難かった。
次回の訓練時はA3大で矢印を作成したい。出来れば現在掲示されている学校玄関への矢印と同様、 「体育館・避難所」を示す矢印を常時掲示できればよい。
これは市役所への交渉事項かもしれない。
【委員長】:緑区役所くらし安全室を通じて要望を市に伝えます。
- 【施設班長】:破損個所を発見したら、立ち入り禁止のコーンを置くべきだ。
【校長先生】: コーンはありますので実際の災害時には利用する事が出来ます。
- 【施設班】:トイレにトイレット・ペーパーが無くなっていた。備蓄倉庫には12ロールあるがそれでは実際には足りなくなるので、 住民に避難する際持参するようアピールするか、
別途費用の工面をすべきだ。
【委員長】:費用は次年度の避難所運営予算で考えるか、自治会毎に避難所運営予算を考えるよう提案しましょう。
- 水洗トイレが詰まってしまうことを考慮して、簡易トイレの作り方の講習会を開いて欲しい。
【委員長】:防災研修会でもトイレの問題は深刻であると示唆された。年内に開く避難所運営委員会で実演講習を計画します。トイレの問題は複数案を考えるべきだと思う。
- 停電になった場合避難所は真っ暗になる。自家発電装置はあるが、燃料のカセットボンベは18本。カセットボンベ2本が2,3時間でなくなってしまう。
【委員長】:年内に開く避難所運営委員会で備蓄倉庫にある自家発電機の試運転を計画します。
- 【物資班・食糧班】:訓練参加者が備蓄倉庫出向いて備蓄の現状を知ってもらったので、備蓄品だけに頼る限界が理解されたと思われるが、 この訓練に不参加の方々に対して家庭
ごとの備蓄の必要性を一般に啓発すべきだ。
【委員長】:本日配布された『食糧品備蓄ガイド』等の資料を各自治会で回覧するなどして自助備蓄の必要性の啓発に務めましょう。
- 【救護班】: AEDの実演を参加者に見せて良かった。
【委員長】:消防署長さんに『応急手当WEB講習』を受講するよう勧められている。受講希望者はパンフレットがありますので、自治会長まで。
【民生委員】:AEDの使い方が判ってもAEDがないといけない。ガーデンコートではこの10月に2台目のAEDを設置する。 自動販売機をおくことで無償で設置出来た。第1自治会にはまだないので参考にしてほしい。
- 消防署員から漏電から2次火災が発生するケースが多いと示唆があった。避難前にブレーカーを落とすことを忘れないようするか、漏電ブレーカーを設置するよう啓蒙する必要がある。
- 【校長先生】:前任の、おゆみの南中学校では災害時用のトイレが5基あり、停電でも水さえあれば流せるようになっていた。備蓄は少ないのはここだけではない。まず自助、共助そして公助、公助には時間がかかる。学校としては学校機能を復旧させることが第1.昼間は生徒が学校に来れるようにすることが家族への助けにもなる。大災害時には、通勤者はこの町にいない可能性もあり、中学生が働き手になるように教育して行きたい。
- 【委員長】:避難所運営委員間の情報伝達は各班の班長を通じて出来るだけ行いたい。 それに加えて『新あすみが丘エクスプローラ』ウェブ・サイトを通じて情報を流しますので、時々アクセスしてみて下さい。