第2章 ホームページ・ビルダーの使い方

2-1. ホームページ・ビルダーの概要

ホームページ・ビルダーはウェブ・サイト作成用の総合的なパッケージで、これ一つで素材作りから、ウェブ頁の編集、 それにネット上のウェブ・サーバーへのアップロードまで全てをカバーする大変お徳用な代物です。

ホームページ・ビルダーの主要な機能:
3種類の編集方法 :

「かんたん」、「スタンダード」、及び「エディターズ」という3種類の編集スタイルを備え持っています。

しかしこのコースでは、既にWordやExcelに慣れている受講生を念頭において、「スタンダード」編集方式に集中して講義を進めて行きます。初心者にこの非常に大きなパッケージに習熟してもらうためには、 先ず基本機能の全容を出来るだけ短期間に学習してもらうことが大切だと考えるからです。

実際問題として、この「かんたん」或いは「どこでも配置」モードで作成されたウェブ・ページは修正が非常に難しく、長い目でホームページ作成に付き合って行こうという方には全くお勧め出来ません。従って、この3つの編集スタイルからどれかの選択を迫られた場合は皆さんは迷わず「スタンダード」或いは「標準」モードを選択するようにして下さい。

このパッケージの編集画面を購入後、最初に表示した際には、画面の左側に「かんたんナビメニュー」と上側2段目に「かんたんナビバー」と称する一群の道具ボタンが表示されます。これは超初心向きの操作手順がよく理解できない方の為に用意されている親切ナビゲーション道具箱です。勿論、この道具箱は中級や上級者でも慣れれば大変便利に使うことが出来ます。しかし、この親切道具箱を中級者が始から安易に利用すると、ホームページ作成の仕組みや手順を理解しながら学んでいく過程を妨げる恐れがあります。

画面上段の「メニュー」バアーの「表示」の「プルダウン・メニュー」の最上段の「かんたんナビ(N)」の項目をクリックして、この「かんたんナビメニュー」と「かんたんナビバー」を非表示にして、当分使用しないように試みましょう。

ホームページ・ビルダーのジレンマ :

このソフトウェア・パッケージは使用者の対象をWORDも使ったこともない超初心者から、WORD・EXCELは一応操作できる一般的なレベルの方、 更にHTMLのソース・コードを操ってウェブ・サイトを作成できる上級者までも視野にいれて構成されています。

このことはこのソフトウェアのマーケティングにはある程度成功しているように思われますが、上に述べた一般的なレベルの方にとっては不必要な機能や原理抜きの操作手順が可也多く含まれているため、 このパッケージ全体の仕組みを一早く理解し、慣れるのを妨げている“キライ”が大いにあります。

更に、一般的なレベルの方にとって、時代の技術進歩の流れに沿って新しい手法を取り入れようとしても、超初心者向けスタンスが仇となってか?先進機能の取り入れが中々出来ていない傾向があります。

この講座ではこのパッケージのこうしたジレンマを明らかにすることによって、早くこのソフトの仕組みに慣れるにはどうしたら良いかを説明するよう試みます。

2-2. ホームページ・ビルダーの起動と作業画面

ホームページ・ビルダーの起動と作業画面の最適化 :

「スタート」メニュー又は「タスク・バー」の「ホームページ・ビルダー15又は16又は17」をクリック →
ホームページ・ビルダーへようこそ」のダイアログ表示 → 編集スタイル「スタンダード」選択 
→ OK → 「ホームページ初期設定」画面の表示 → <かんたんナビのチェック外す> → 
ホームページ・ビルダーの最適」画面の表示

ホームページ・ビルダーの最適画面は「かんたんナビ」関係のツール・バーを一切含まず、右側のパネルには「サイト」、「フォルダー」、「スタイル・エクスプレス」のみが常時表示されるようにする。

≪注≫ここで重要なことは、@ホームページ・ビルダーの起動時に編集スタイル「スタンダード」選択する事と、A「かんたんナビ」関係のツール・バーを一切画面に表示しない事です。

≪注≫ホームページ・ビルダーのアイコンは「スタート」メニュー又は「タスク・バー」に置いておくことをお勧めします。

既存サイトのファイルを開く :

「サイト」メニュー → 「サイトを開く」 → 「既存のサイトのリスト表示」 → 
「所望のサイト選択」(例として{Top英会話スクールを選択}) → 「サイトのファイル構成図」を表示 → 「所望のファイルを選んで」(例として{トップ頁を選択})ダブルクリック → 
ページ編集画面」(例として{トップ頁の編集画面})を表示する。

≪注≫作業開始時に開くものは「ウェブ・サイト」と「ウェブ・ページ」の2種類があります。

2-3 ウェブ・サイトとトップ・ページの作成及び保存

サイトの新規作成 :

ウェブ・ページは必ずウェブ・サイトの中に作ら中ればならないので、真っ先にやらなければならないのはサイトの新規作成です。

「サイト」メニュー → 「サイトの新規作成」 → 「サイトの新規作成画面」を表示 →

<サイト名入力>(これはサイトのニックネームなので日本語にする) → 「次へボタン」 →
「トップ・ページを作成する」を選択 → 「次へボタン」 →  「参照」をクリック → 
<トップ・ページの入るフォルダーを指定する> → <予めそのフォルダーを作ってなっければ>
「新しいフォルダーを作成ボタン」クリック → <サイトが入るフォルダー作成> → 「完」

≪注≫この手順は間違いやすいので、Windowsのエクスプローラで予め<サイトが入るフォルダー>を作って置くことをお勧めします。

トップ・ページの新規作成 :

トップ・ページは上のサイトの新規作成の手順でブランクのページ(index.html)が作成されているので、後はそのページにタイトルや内容を入力すればよい。その後で「上書き保存」する。

内容の入力は、上で述べたように起動時に編集スタイル「スタンダード」を選び、3種類の編集モード
「ぺージ編集」、「HTMLソース」、「ページ/ソース」の内で出来る限り「ページ/ソース」モードを利用して視覚的内容物(画面上段)とHTMLソース・コード(画面下段)が同時に見られるようにして行うと、HTMLソースコードに徐々に慣れてきます。

トップ以外のページの新規作成 :

「ファイル」メニュー → 「標準モードで新規作成」 → 「ブランク・ページ」を表示 →
<タイトルや内容を入力した後> → 「ファイル」メニュー → 「名前を付けて保存」

≪注≫「名前を付けて保存」の折には必ず保存場所を「サイトのフォルダー」内に指定すること。