(3)パレットの操作と色の調合

 パレットは筆に付ける色を選択したり、新しい独特の色を調合したりするのに使います。

 絵筆に絵の具を付けるには、下の図の@の部分の描画ツールの中から絵筆の一つをクリックして選んでから、Bのパレット上段に用意されている24種類の絵の具をクリックして選べば良いのです。その時パレット右下隅のインジケータに選んだ色が表示されます。

 実際に絵を描く場合は、用意されている24種類の色では十分自分の求める色を出すことが出来ませんので、用意されている絵の具を複数調合して求める色を出すことになります。この調合は実際の水彩画を描く時と同じようにパレットの上で行います。例えば、最初に赤の絵の具を選んでパレットの上に練りだします。その上に黄色の絵の具を選んでパレットの上にある赤の上に重ね塗りすると調合具合次第で微妙な橙色が出来ます。勿論、この時作られた橙色はインジケータに表示されて、新たな色が選択されるまで選択された色として有効として残っています。

 色の調合を行う場合は@の部分の描画ツールの中の最左端の筆を選び、C’の中の右から3番目の筆に太さを選ぶと良いと思います。調合した色が濃すぎる場合は白の絵の具を混ぜ合わせるとよいと思います。

 色の調合の仕方も、追加する色を追加される色の外側から混ぜ合わせる場合と、追加される色の中側に練りこむ方法とがありますが、当然前者の方法の調合の方が後から追加する色の影響がより強く出ます。

 Bパレットの右側に4つのツール・ボックスが用意されています。
その最上段は絵の具の交換の為の道具です。これは初期条件で用意されている24種類の絵の具を交換する場合に使うものですが、これは当分使う必要がないでしょう。

 2番目のツール・ボックスは色の保存の道具です。例えば、人の肌色のような色は調合に苦労します。このように苦労して調合した色を保存しておいて、後で何回もその色を使いたい場合には24種類の絵の具の下側に6箇所の独自に調合して色を保存しておく場所が用意されていますので、そこに保存しておけばよいのです。 勿論、パレット上で調合した色を、スポイトで選択してから、この色の保存の道具箱をクリックしますと、マウス・カーソルがピーカーに変わります。このピーカーで色の保存場所をクリックすれば選択した色はその保存場所に保存されます。保存色を変更するには、新しい保存色を上書き保存すれば出来ます。

 3番目のツール・ボックスはスポイトです。これは一旦パレット上で調合した色を選んだり、或いはキャンバス上に書き込んだと同じ色を選択したい場合に非常に便利です。

 4番目のツール・ボックスはパレットを洗う道具です。これをクリックするとパレット上の全ての色が洗われてしまいますので、保存したい色は保存場所に保存しておかなければなりません。